いい姿勢の代表ともいえる胸張り。私も整体師として間もない頃、どんな人にも胸を張る事がいい姿勢だとか、患者様の背中を壁につけて姿勢が悪いなど指導してしまってました。
いま思うととんでもないド素人だと思ってしまいますが、なぜ胸を張ることは必ずしも正しい姿勢だと言えないのか皆様にお伝えしたいと思います。
胸を張る姿勢は二つ前に書いたこちらの記事の
https://seitai-ars-hoshigaoka.com/猫背はどこから始まるのか/(新しいタブで開く)
に書いてる「猫背」よりは良いのですが、胸を張ることで腰痛になってしまう方がいるのです。そもそも正常な背骨の湾曲では胸椎はなだらかな後ろへのカーブを描いており無理に反らさなくても良いパーツになります。そして肩こりや首こり、猫背が気になる方は背中や肩甲骨周りの筋肉に柔軟性がない場合が多く胸を張っているつもりが腰を反っているだけになっていたりするのです。
誤魔化し上手
トリックモーションと言って身体は一部分の動きが悪いと別のパーツをで補完しようとする代償運動をよくします。
このトリックモーションに患者様本人が気づくことはまず無いです。なぜなら正しい関節運動を知らないからです。
最近になってエクササイズやトレーニングが普及してきて筋肉の働きや関節の構造に詳しい一般の方も増えてきましたが、トリックモーションを目でみて瞬時に判断する事は整体の業界に入って10年目にして動きと構造の勉強をしてきた私でもやっと目が養われてきたくらいです。
このトリックモーションによって胸椎の柔軟性不足を補う為に腰痛が過剰に伸展するのです。
脊柱の伸展可動域として腰痛45°、胸椎は40°として腰椎は胸椎よりも背骨の伸展角度が深いにも関わらず、正常な動きでない人が思いっきり胸を張ると見た目は良くても腰椎の伸展可動域ギリギリまで負担をかけてしまうのです。
特に腰椎の生理的湾曲が少ないフラットバックと呼ばれる腰骨がストレートになっている方がそんな事をしたら一撃で腰を痛めます。
私は整体師としてこれまで治すことにフォーカスして自分なりに技術の向上に務めてきましたが、整体技術は治すだけでなく壊す可能性もあることを知りストレッチやエクササイズの指導も患者様の状況において処方内容をかなり吟味するようになりました。
健康は第一に悪くならない事を目指すべきでバケツの穴を塞ぐ作業がとっても大切なのです。
ですから、胸を張る事は人によって痛みを招く姿勢にもなるので少しでも違和感を感じる事があれば無理して行わないほうが良いと覚えておいて頂きたいものですね。
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