ギックリ腰は揉めば揉むほど悪くなる。

予想していたようにギックリ腰の方が増えてきているようで、昨夜、問い合わせがあり急患で受け入れた。

自然治癒すると思い4日ほどコルセットで耐えていたが一向に痛みが和らぐ気配がないとの事だった

実際みてみると立っていても、座っていても少しの振動で激痛が走るためこちらもうかつに触れない状態。

とにかく、ギックリ腰の方は痛みと恐怖で身体が縮こまり骨盤の後傾が強くなるので骨盤の前傾を促して胸椎が伸展して胸郭を広げられる状態まで持っていきたい。

腰椎の前湾をつくり胸椎の伸展が出てくると頭部の位置が骨盤の直上に乗るので姿勢による負担がだいぶ軽減される。

もともと身体が硬いとの事だったので骨盤を起こすのが一苦労だったがなんとか上手くいった。

腰を伸ばす感覚が分かってきたようで恐怖で縮こまっていた身体の緊張が緩み、痛みの軽減も8割型みられた。ここまでこれば足の踏ん張りがきくはずなので椅子から立ち上がる練習や歩く練習を自信がつくまで行った。

ギックリ腰は筋肉の過緊張が一番の問題だと思われがちだが、僕の経験からして一番は恐怖感だ。それを拭えなければ完全に痛みを除去できない。

今回彼女は4日も動いてなかったので相当恐怖感を溜め込んでいた。

痛みは減ってもこの4日間少しでも動いたら激痛という強い記憶が、あたかも痛みがまだ残っているように脳が信号をだしてしまう。

だからなにより初めから終わりまで一回でも恐怖感をあたえないように、話す時の雰囲気、納得できる説明、接触の圧、過剰でも過小でもない適切な刺激の量などすべての要素において配慮した。

その結果、最小の刺激で身体を壊すことなく改善できた。

治療家は触る事でクライアントに利益をもたらす事ができるが、その裏には危険な手技も沢山あるということを忘れてはならない。

僕は自分の手で大切な人を絶対に不利益にしたくない。

勉強をやめない理由はそれしかない。無駄に身体をいじることなく、来た時よりも悪くしない。

だから、その場だけ良くなればいい施術ではなく、施術の後どのように身体が変化していくのか考えた上で刺激の量を決める。

その方の人生という大きな単位でみると軽率な手技はプロとして失格だ。

軽い刺激で施術を終わる時は必ずしっかりと説明して納得頂く。

僕はプロとしてやってはいけない事を理解しているだけで患者さんの言いなりにはならない。

守る為の知識であり技術。

その為に今日もインプットを欠かさない。

整体サロンArs【アルス】

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