慢性痛の方に目を向けて欲しいポイント

僕ら治療家はクライアントの抱える問題を正確に理解し解決して差し上げる仕事だ

ですから今日痛みが取れればいいと言うと訳ではなく、ADL(日常生活動作)が向上しているかがとても重要な視点である。

どんな方法でも痛みが取れて自然と機能が向上すればいいのだが、そう簡単に行かない事も多い。

僕は独立してから慢性痛の方を多く見るようになり、沢山の経験をしてきた中で、慢性痛は痛みを取ることを第一優先にしてはいけないという結論に至った。

それはなぜか。

慢性痛では痛みや重さやダルさがつきまとってくる事が多いので、やはりこの痛みを何とかして欲しいと「症状」にどんどん目が向いてしまって本来の目的を見失っている事に気づいた。

つまり患者さんが訴える痛みの部分だけが原因ではなく、もっと大きな視点でその方の身体を見ないと結果痛みも取れないということ。

たしかに痛みを訴える場所にも問題はあったりするので必ずチェックするが、慢性痛の方の多くは痛みがある事によって何かしら困っている事が多い。

例えば、朝起き上がるのが辛いとか、靴が履く時に腰がしんどいとか、常に腰がダルくてストレスから仕事に集中できない。

など、もう本当に十人十色でいろんな悩みがあるのだが、一番重要なのは、「今の痛みや不調が仮になんにも無かったら本当は何がしたいの?」

消して痛みを取るためだけの治療で終わるのではなく、どういう日常生活を送りたいのか。

ここを施術者も患者様も見失ってはいけない。

慢性痛は痛みを取ってもすぐに戻ってくる事が多い。

それは、痛みが取れる=本当にやりたい事ができる、とは限らないからだ。

仮に痩せたい、と思う方がいたとして、その方はダイエットには運動をするしか無いと思い込んでいるとします。

その場合、運動をするには痛みをとるしかない、という選択肢しかみえなくなって視野が狭くなってしまうのです。

結果、痛みがとれないから運動も出来ず何時まで立っても痩せれないと、またストレスになってより痛みがひどくなる。

しかし、ダイエットをするには運動は大事だが、食事の見直しをする事で十分効果を期待できるはず。

結果、体重が減り身体も軽くなり、痩せた事の喜びによるストレス緩和にて痛みが和らぐ事が可能性としては全然あり得る。

だから痛みを取る事を最優先に目標立てるのではなく、本当にしたい事、やりたいことを目標設定に治療を計画していく必要があるのです。

本当に患者様の事を考えているのであれば、最悪整体で無理に改善しなくても良いのです。

ただ、僕は自分の手技に自信があるし整体の可能性を信じている。

心から健康を願う方に届くように。

整体サロンArs

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