「腰痛の原因は腰にはない」と良く言うがホントか？

2024 3/05

2024年3月5日

皆さんこんにちは!整体サロンArsの上橋です!

腰痛の原因は腰にはない、とは整体業界ではよくいいます。

私もかつてそのように断言していた時期もありますが、もういちどその説を疑ったみようと思ったのです。

結論から言うと「腰痛の原因は腰にもあるけど腰にないことの方が多い」これだと思います。

腰痛の原因は一般的に特異的腰痛（神経を圧迫する脊椎の病気）は15％で

非特異的腰痛（日常の生活習慣が原因で起こる腰痛）は約85％と言われています。

つまり腰痛として整形外科などではっきり診断できるものは特異的腰痛の15％しかないと認識されているので

この情報をいいことに整体の多くは「腰痛の原因は腰にはない!」といい切ってしまったりするのです。

私の経験上、たしかに腰痛の患者様の多くは腰だけを治療しても良くならないケースが多かったので

この説の通り基本的には腰の病気で腰痛になっている人の方が全体としては少ないように感じます。

ただ、これは私が整体師だから整体にくる患者様はそもそもレントゲンで確認しようと思って整体に来るわけではないので

必然的に日常生活で腰痛を患った方が多くくるものですが、そんな中でも下肢の痺れや痛みのヒドイ方で整体では手に負えないものと判断し病院へ送る方もいたりしますので、このあたりの判断が極めて重要だったりします。

しかし、非特異的腰痛の中でも腰に直接アプローチした方が結果が出やすいケースがあるのも事実です。

腰椎の関節自体に動きの制限がかかっている場合です。

腰椎は椎間板というクッション材を挟んで重なっていて、それだけでなく、腰椎を保護するために細かい筋や靭帯などが腰椎を囲み保護しています。

これら軟部組織は保護の働きと椎体同士が固まらず動きやすくなるよう補助してるので補強と柔軟性をあわせもっている組織になるのですが、年齢とともにこの軟部組織は水分が減って血流も悪くなり固くなってしまいます。

その為、腰以外の治療をして大きい筋肉や関節が動きやすくなってある程度楽になっても肝心な腰骨だけは固いままでどうしても腰の柔軟性がでない方がいます。

年齢によってはもうコレ以上腰骨の関節可動域が上がらないほど硬化してしまってると思われる方もいるので全員には適応できる施術ではありませんが

ある程度健康な腰の状態の方であれば関節に対して直接動きをつけるモビライゼーションを行うことが有効なことがあるのです

やはり腰椎からは神経が下肢まで出ているので、この腰椎の動きが悪く腰の神経の働きが低下してる場合は下肢全体の機能を低下させてしまいます

足のだるさ、重さ、むくみ、冷え性、など単なる腰の痛みや足の痛みとかだけではない下半身の不調の大きな原因となってることもあるので、腰骨ひとつひとつにしっかりと動きがあるかはとっても大事なことなのです。

筋肉が固いからもみほぐすだけで良くならない方は安全を確認した上で骨の調整を行うこともさらに健康になるために必要なことだったりするので「腰痛の原因は腰にはない!」と決め込んで患者さんの体がもっと良くなる機会を失わないようにしなければいけないなと思ったのです。

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