一昔前の私は治療とは痛みが一回で取れるか取れないかみたいな感覚でやっており、患者さんに歩み寄って一緒に治していくよりかその痛みと戦っている感じでした。
つまり人をみることを疎かにしていたのだ。
人をみるなんて偉そうな言い方でもどかしいが今日はあえて人をみると表現させて頂く。
例えば痛みを引き起こしている部分は膝だ
としても原因となる部分は膝にはない事が多い。
そこまでは良いのだが、もっと言うとその原因の原因に当たる部分はどこまで行っても生活習慣の中にしか潜んでないのだと思う。
つまり、痛みだけをみるのではなく、もっと包括的にその人をみる感度が弱かったのだ。
本当の痛みの原因は患者様自身が気づいてない何気ない生活習慣の中にある事が多く、その人の癖、言動、トラウマ、食生活、セルフイメージ、家族関係、ストレス、などその方を構成する要素は無数にある。
その無数の影響により過去から今日までに形成してきた身体を、解剖学的にこのアライメントはこっちに直せば問題ない!
なんて身体の背景を考えない施術は果たして根本治療と呼べるのか。
勿論ひとによってはバッチリハマる事だってあるし7割型は知識があれば解決出来る事はたしか。
ただ、私が言いたいのは誰を相手に仕事しているのかという事。
私は治療家として取れる痛みは勿論取るし、いい生活習慣を送れるように日常でのアドバイスやセフルケアのレクチャーなど出来る事は本気で行う。
しかし、今私を頼ってくれている方は紛れも無く目の前のクライアント様であって、痛みが意思を持って私に訴えてきてる訳ではない。
つまり勝負なんかしてる場合じゃないのだ。
痛み取るためだけのような機械的な向き合い方ではなく、目の前にいる一人の患者様の事を精一杯理解しようとしその方の望む未来のために力を注げているか。
痛みを取るためにもその方をもっと理解する必要もあるし、何よりその方自身が一番何を求めているのか。
ここを履き違えないよう常に気をつけなければいけない。
だがここまで考える事も逆におこがましいかもしれないから、真剣さが出すぎてリラックスが出来ない雰囲気にならないようしれっと考えておくことにしよう。
そんな事をふわ~と思いついた一日でした。
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