明日ゴルフなんですが治りますか。

2023 11/05

2023年11月5日

先日、ご紹介にて20代の若い女性がお越しになられた。

開口一番「先生、明日ゴルフなんですが治りますか。。。」

と彼女は心配相な顔で言いいました

姿勢を見ると身体は丸まりほとんどぎっくり腰に近いような状態だったので、

「上手く行けばぎりぎり18ホール周れるかもしれないけどスコアまでは保証できないかも、、」

と伝えてとにかく身体を診させてもらった。

彼女はここ二週間朝腰が痛く無かった日がないくらい慢性化していたのだが、原因は右の股関節の捻じれだと検討をつけた。なぜかと言うと、ゴルフでの負担を大きく受けた身体は私の経験上、テイクバックのフォームを意識するあまりに右骨盤に負担をかける場合と、インパクトの際の過剰な意識による左骨盤への負担と2パターンに分かれる。

彼女の場合は右の仙腸関節、右股関節の動きが大分小さくなっていたのでテイクバックへの過剰な意識はないか一応聞いてみたがあまり自覚はないと。ただ、明らかに右仙腸関節と右股関節の可動性は小さい為、おそらく癖として勝手に重心が右に乗りやすいのだと憶測を立てて右側へのアプローチをメインに行った。

すると結果は大きく痛みを軽減する事ができ、丸くなっていた姿勢がなんとか伸ばして歩けるようになった。

治療家として仮説がハマったときほど嬉しいものはない。張り詰めていた彼女の表情も和らいで希望を持ち始めたように感じた。

しかし、まだ病み上がりも良いところ。私の口からゴルフへ行ってもいいとは言えないものの、2ヶ月前から約束していた大切なゴルフならどんだけ痛くても行くのだろうと思い、後のフォローをするつもりで目を瞑った。

翌朝、

「起きたときここまで腰痛くないの久しぶり！」

と嬉しい報告があり、私は寝ぼけながらもラインを見てホッとした。後日18ホール周りきれたと教えてくれて私も同じように嬉しくなった。

どうやら同じメンバーには事前に腰の痛みの事は言っていたみたいで心配してくれてたらしいが、当日平気な顔でラウンドに来るから「どうしたの!?治ったの!?」と驚かれ、そこから私の整体の話しで盛り上がったそうだ。

こうやって喜びを周りにも伝えてくれるのはありがたいことで、サロンが運営出来ているのもいい噂を立ててくれる患者様のおかげである。

また私にとっても貴重な体験となり、治療を通じて自分がどうあるべきか考えさせられる良いきっかけになった。

現在彼女は経過良好でもっと身体を良くしてパフォーマンスを上げたいとの事。

一人一人の人生に寄り添える事が私の強みなのかもしれない。